ABOUT
LIFEWORKPRODUCTS は、モノに溢れた時代、
多層化する価値観のなかで立ち上げたブランドです。
デザインを職とする私たちが、自分で使いたいと納得するものだけを
充分な時間をかけてカタチにしていく。
それは、暮らしのなかで使い尽くされる「道具」をつくるという挑戦でもあります。
LIFEWORKPRODUCTS
いま、私たちが考える、もっとも正直なカタチです。
LIFEWORKPRODUCTSの始まるきっかけはとても些細な理由でした。
“自分が使いたいと思うものがない”
多くの商品が溢れるなか、この複雑な感覚に、
私たち自身思い当たることがあります。
多くのクライアントワークは、目的に対する最大公約数を模索していきます。
経済原理として、より多くの方に製品を届けるためには必要なことですが、
時として、デザイナーの職としての解と、自身の正直な解が異なることがあります。
最大公約数を探るなかで、ひずみのように生まれてしまう感覚的なズレ。
その小さな違和感を、製品を手に取った方も同様に感じているのではないか。
だからこそ、“次のもの“を無意識に繰り返し求め、
結果的に、さまざまな問題さえ引き起こしているのではないかと想像するのです。
共感できるモノは長く使うなかで「道具」となり生活の一部となる。
壊れても直してでも使いたくなる、
そんな人とモノのシンプルな関係を取り戻すべく、
必要な方にだけ届ける数量で作りたい。
それは決して容易なことではなく、
理想に追いつかず開発が止まってしまっているものも多いのが現実です。
しかし、今だからこそ、ものを生み出すデザイナーの使命として、
こういう活動が世の中にもっと必要なのかもしれないと私自身考えます。
“LIFEWORKPRODUCTS”には、
デザイナーが正直にカタチにしていく場でありつづける、
そんな決意が込められています。
デザインディレクター 宮沢 哲